2020年07月01日

藤田一照師と公開対談。

 サンガという禅関係の本を多数出版している版元から、突然のお誘いを受けて、公開オンライン対談(有料2,000円)に出ることになりました。
 対談者は、『現代坐禅談義ー只管打坐への道』(角川ソフィア文庫)、『アップデートする仏教』(幻冬社新書)、『ブッダが教える愉快な生き方』(NHK出版)ほかの著書で知られる僧侶、藤田一照師。藤田師は、スティーブ・ジョブズの師、乙川弘文をアメリカに呼んだ禅僧、鈴木俊隆の法話集の翻訳も手がけています(『禅マインド ビギナーズ・マインド2: ノット・オールウェイズ・ソー (サンガ新書) 』/サンガ刊)。
禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書)』は、アメリカをはじめ多くの国で翻訳出版されているロングセラーで、ジョブズの愛読書でもありました。
 おしゃべりのテーマは、「鈴木俊隆、乙川弘文、スティーブ・ジョブズ」。
 詳しくは→第70回サンガくらぶ

サンガのイベント.png


増刷出来!
posted by 柳田由紀子 at 21:55| Comment(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月25日

謎の禅僧、乙川弘文も登場するスティーブ・ジョブズのドキュメンタリー映画、『Steve Jobs: The Man in the Machine』

『スティーブ・ジョブズ:ザ・マン・イン・ザ・マシーン』

 この度、新アップルTVをゲット。早々、スティーブ・ジョブズを追ったドキュメンタリー映画、『Steve Jobs: The Man in the Machine』(『スティーブ・ジョブズ:ザ・マン・イン・ザ・マシーン』/128分)を見ました。この映画は今夏公開されたのですが、私が短期間日本に行っている間に劇場公開が終了。今は、ストリーミングでしか見られないようです。

スティーブ・ジョブズ
 実は、私、スティーブ・ジョブズが師事した禅僧、故・乙川弘文の伝記を書いていまして、この映画に弘文が出てくると聞いたので見たわけです。

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posted by 柳田由紀子 at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月28日

「スティーブ・ジョブズの家」を見て来たよ

 この3年ほど、スティーブ・ジョブズが師事した禅僧、乙川弘文(旧姓・知野)の取材を続けています。

 過日も、取材でシリコンバレーに行って来ました。今回は「弘文その人」というより、「弘文とジョブズ」が主題。それで、ジョブズの足跡を求めて自宅周辺を歩いて来ました。

スティーブ・ジョブズの家
 スティーブ・ジョブズの家。裏木戸、あるいはこれが玄関なのかしら。個人の邸宅ですが、ちょっとだけ外観を撮影させてもらいました。ま、すでに新聞や雑誌に出ているのだからいいだろうってことで。

スティーブ・ジョブズの家
 家の全景。もちろん立派なお家ですが、これまで報道されているように、ジョブズほどのビリオネアにしては、とても清楚で謙虚な印象。

 ただし、やはり個人邸ですので住所はここに記しません。英文でネット検索すればいくらでも出てきます……。

アップルストア
 ジョブズの家には、車でなくても電車と徒歩で行くことができます。最寄り駅は、Caltrainの「California Ave. Station」。

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posted by 柳田由紀子 at 17:44| Comment(2) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月18日

電車とバスで行く:米アップル本社のカンパニーストア徹底ガイド

 車がないと動きにくいシリコンバレーですが、Caltrainという電車を使えば案外いろいろなところに行けます。今回は、そのCaltrainとバスを使って、「米アップル本社のアップルストア」まで行ってきました。

アップルストア
 住所:Apple, The Company Store: 1 Infinite Loop
Cupertino, CA 95014。ガラス扉にも映っている通り、土日、祝日は休み。

 行き方は後述するとして、まずは売っているものを。
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posted by 柳田由紀子 at 06:53| Comment(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月15日

スティーブ・ジョブズが愛した石鹸:ドクター・ブロナーのマジックソープ

 スティーブ・ジョブズの最初の恋人であり、第一子、リサの母親でもあるクリスアン・ブレナンの著書、『The Bite of the Apple−A Memoir of My Life with Steve Jobs』(未・翻訳出版)を読んでいたら、こんな文章を見つけました。

“Steve loved Dr. Bronner’s All One soap.” (p. 110)


 Dr. Bronner (エマニュエル・ブロナー/1908-1997)は、戦前にドイツからアメリカに移住した平和主義者。48年に、氏が製造、販売を開始した石鹸は、オリーブ油とヤシ油をベースに、美肌成分、ヘンプ油と保湿成分、ホホバ油をブレンドした100%天然のオーガニック石鹸です。この石鹸、いささか高価だったのですが、60年代に入ると、ヒッピー&エコロジー・ムーブメントを背景に、一部の人々から圧倒的な支持を得たといいます。

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posted by 柳田由紀子 at 19:58| Comment(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

スティーブ・ジョブズが愛した禅僧、乙川弘文評伝F

なぜ、ジョブズは弘文を選んだのか?
「Kotoba」(集英社)2013年秋号より転載/文・柳田由紀子


Kobun_Chino_Otagowa.jpg
photo by Nicolas Schossleitner

若い頃から精神世界にのめり込んだジョブズが、
生涯でもっとも長い間向き合ったのが「禅」だった。
とりわけ、日本人の禅僧、乙川(旧姓・知野)弘文(こうぶん)との
30年におよぶ交流がジョブズに与えた影響は絶大だった。
その一端は、コミック
『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』にも描かれている。
知られざる禅僧の人物像に迫る。



「悩んだ時には、死んで棺桶に入ったつもりになって自分を見つめてみる。すると、どうでもいいことがたくさん見えてきて、余計なことを思い煩わなくなる。同時に、大切なものもはっきりとわかるだろう」
 これは、弘文が学生時代に師事した禅僧、澤木興道(こうどう/一八八0〜一九六五年)がしばしば語った言葉である。この言葉、どこかで聞いた憶えがないだろうか。そう、二00五年六月、スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズが行ったあの有名なスピーチだ。

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posted by 柳田由紀子 at 20:00| Comment(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月26日

スティーブ・ジョブズが愛した禅僧、乙川弘文評伝E

セリバシィ(独身主義)をめぐって
「Kotoba」(集英社)2013年夏号より転載/文・柳田由紀子


Kobun_Chino_Otagowa.jpg
photo by Nicolas Schossleitner

若い頃から精神世界にのめり込んだジョブズが、
生涯でもっとも長い間向き合ったのが「禅」だった。
とりわけ、日本人の禅僧、乙川(旧姓・知野)弘文(こうぶん)との
30年におよぶ交流がジョブズに与えた影響は絶大だった。
その一端は、コミック
『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』にも描かれている。
知られざる禅僧の人物像に迫る。



 前号で私は、弘文が「本物」であると確信するにいたったと書いた。ただし、私にはいまだにひとつだけ引っかかっていることがある。それは、彼が三五年間のアメリカ生活で、少なくとも二度の結婚と一度の同棲をしているということ。腹違いの子どもたちも全部で五人である。これって、僧侶としていかがなものなんだろう。
「セリバシィ(独身主義)は難しい問題です」

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posted by 柳田由紀子 at 17:11| Comment(0) | スティーブ・ジョブズ と乙川弘文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする