2016年10月08日

世界の温泉:シェラの山々を眺めつつ荒野で露天風呂を!「ベントン温泉」(カリフォルニア州)

 このところ仕事のしすぎなので、スカッとするためにカリフォルニア州中部、シェラネバダ山脈の麓にある「ベントン温泉」まで車を走らせました。この温泉の特徴は、荒野に露天風呂がたくさんあることです。しかも、我ら日本人にはうれしい高温。その上、裸で入ってOKであります!

ベントン温泉
 なみなみと満ちた温泉。いいでしょう? 周囲は人っ子ひとりいない原っぱ。

ベントン温泉
 ↑の湯船を反対の角度から眺める。ファッショナブルな若いカップルが入浴中。

ベントン温泉
 別の露天風呂からはシェラの山々が見えます。写真手前が湯船。

ベントン温泉
 こちらの湯船はちょっとスパニッシュな造り。

ベントン温泉
 これらの露天風呂はすべて、「ベントン温泉旅館(Inn at Benton Hot Springs)」にあります。

ベントン温泉
 敷地面積150万坪の「ベントン温泉旅館」には、全部で13個の露天風呂があります。この数は全米でも屈指。露天風呂はすべて家族風呂なので、他人の目を気にすることもありません。宿泊客は、冒頭に写真を載せた3つの露天風呂に入ることができます。他の10個はキャンプ客、または日帰り温泉用(11月〜3月限定)です。

ベントン温泉
 「ベントン温泉旅館」の玄関まわり。ちょいイングリッシュ・ガーデン風。

 ベントン温泉
 ベントン温泉は、太古の昔からネイティヴ・アメリカンが育んできました。そこに現れたのが西部開拓者たち。ベントンは鉱山の街として栄えました。その後はーー、
*1852年、ベントン、開拓者の関所に指定される。
*1862年、ベントンで銀発見。
*1883年には、カーソン・コロラド鉄道がベントン駅開業。
 と、発展していきました。
 鉱山ブームがとっくに過ぎ去った現在は、人口の少ない静かな村です。




 実は私、20年ほど前にもベントンを訪れています。その時、雑貨屋さんの裏庭にある露天風呂に入りました。以来、〈雑貨屋とお風呂〉というミスマッチをずっと不思議に思っていたのですが、今回の旅行で、@あの時の雑貨屋の店主=「ベントン温泉旅館」現オーナーの叔父さん、A雑貨屋=元々は西部開拓者のための旅行用品販売所&銀行、B旅の汚れを落とす温泉風呂も提供していたことを知りました。

ベントン温泉
 露天風呂ありの不思議な雑貨屋(現在閉店)。20年前の写真です。

ベントン温泉
 雑貨屋の裏庭に樽風呂温泉。ドリフの「もしもの〜」みたいで笑えた。これまた20年前の写真です。

ベントン温泉
 さて、現在に話を戻してーー。どの露天風呂にも24時間、源泉が惜しげもなく注がれています。源泉は60℃。これをパイプを通して各露天風呂に送っているのですが、露天の蛇口から出てくる温泉の温度もかなり熱い。そのままでは入るのに勇気がいるほど熱いです。また、水道の蛇口がないので水を足すこともできません。したがって、熱いお湯が苦手な人は、自分が入る前に源泉の蛇口を閉めて、しばらく湯を冷ますという〈素敵に原始的〉な方法が採られています。




 残念ながら泉質は不明。「ベントン温泉旅館」のオーナーに尋ねたところ、「こんなに熱いお湯が年がら年中湧いているんだ。泉質など調べる必要ねえだろう!」の返事。まあ、そうとも言える。無色無臭。日本の温泉法に照らせば、「炭酸水素塩泉」あるいは「硫酸塩泉」あたりか?

ベントン温泉
 客室全7。料金=$119.00〜。室内は、アンティークなヴィクトリア調。シャワールームは基本共同です。私の部屋にはたまたまバスタブがあったのですが、このお湯も温泉だとのこと。露天風呂で充分だったので入浴しなかったけれど。各室、冷蔵庫、衛星テレビ、ドライヤー、Wi-Fi(ちょっと弱かった)あり。

 ベントン温泉
 バス・ローブもちゃんとあるので便利。ローブを着て、敷地内をぷらぷらしてOK。日本旅館の浴衣のようなものですね。

ベントン温泉
 宿泊料は朝食込み。この朝は、フレンチトースト、スクランブルエッグ、フルーツ、コーヒー、オレンジジュース。

ベントン温泉
 食堂。朝食のみでランチやディナーはなし。敷地内にバーベキュー施設あり。

 「ベントン温泉旅館」へは、サンフランシスコから車で約6時間、ロサンゼルスから約5時間。どちらから行ってもけっこう距離があります。

ベントン温泉
 私はロサンゼルスから入りましたが、途中、左側にシェラネバダ山脈の素晴らしい景色が広がっていました。なお、途中のローンパインとビッグバインの間に、戦中に日系人が収容された「マンザナ日系人収容所」跡があり、現在は博物館になっています。手前味噌になりますが、収容所を含む日系アメリカ人の歴史については、拙著『二世兵士 激戦の記録ーー第二次大戦と日系アメリカ人』(新潮新書)↓が詳しいです。



ベントン温泉
 ハイウエイ120を南から来た場合は、このガソリン・スタンドを左折。山道の先に「ベントン温泉旅館」があります。なお、旅館の近くにレストランはなく、もっとも近いのがこのスタンドが併設するレストラン(普通のアメリカ食)。

ベントン温泉
 フロント。夜は閉まってしまうので要注意。

ベントン温泉
 昔の看板。「入浴料25セント」と書いてあります。 

ベントン温泉
 客室に、ベントン温泉史を記した小冊子が置かれていました。なかなか興味深い内容。

 こうして、温泉に入りまくりスカッとした私ですが、ひとつだけ問題が。ダニに刺されちゃったんですよ。たぶんベッドにいたんでしょうね。そういえば、露天風呂には牛がモーモーなく声が聞こえてきたし、入浴中もそこはかとなく牛臭かった。ダニの原因は牛かな。しかし、ここの露天風呂はやはり捨てがたい。結論=今後は日帰り温泉にして、宿は近くの街、ビショップ辺りで探す。

追記:2016年師走 ということで、今週、温泉にだけ入ってきました(宿泊は@車で約40分のビショップ)。樽でできた素朴な浴槽をひとり占め。1時間10ドル。温泉が充分に熱いので冬でもポカポカ。また、肌もスベスベしっとりで改めてベントン温泉の良さを確認しました。 
ベントン温泉

Inn at Benton Hot Springs
55137 Hwy 120, Benton, CA 93512
phone: 866-466-2824, 760-933-2287
e-mail: rooms@bentonhotsprings.org
ツインルーム$119.00〜(税込)。日帰り温泉=ひとり1時間$10.00〜。


posted by 柳田由紀子 at 02:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 世界の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
『悶絶の歯根膜炎』ブログから参りました。
(記事と無関係のコメントになってしまい恐縮です。更新がタイムリーでしたので・・・)

「銀座の名医」をぜひご紹介頂けませんでしょうか。

先週から食いしばりによる激痛で歯根膜炎と診断され、流動食しか通らず、麻酔は効かず、さすがにこれはおかしいと診断が迷走し始めています。
私はヒビではないかと思うのですが、今週末に虫歯治療痕をほじくり返される模様です。

柳田さんの壮絶なご経験を伺って、下手なことになる前に、長引く前に、セカンドオピニオンを拝聴したいのです。

どうぞよろしくお願いいたします!
Posted by Megkov at 2016年10月11日 20:49
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