2015年05月08日

アメリカ鉄道旅行:米国最強の絶景ルート、「カリフォルニア・ゼファー号」で行くソルトレイクシティ〜デンバー@

 車社会、アメリカ。ところがどっこい、鉄道だってけっこう走っているんです。ポートランド〜シカゴを結ぶ「エンパイア・ビルダー号」、ロサンゼルス〜ニューオリンズを結ぶ「サンセット・リミテッド号」、サンフランシスコ(厳密にはエミリービル)〜シカゴを結ぶ「カリフォルニア・ゼファー号」などなど(すべて米鉄道旅客輸送公社=アムトラック社)。

カリフォルニア・ゼファー号


 ただし残念ながら、1)鉄道が届いていない地区が多い、2)速度がめちゃくちゃ遅い、3)目的駅に着いてからの足がないなどの理由で、便利さの点では飛行機や車に負けてしまうわけです。でも、だからこそ飛行機や車では見られない風景や人々に出逢えるのが、アメリカ鉄道旅行の醍醐味です。

カリフォルニア・ゼファー号
 私が今回乗車したのは、「カリフォルニア・ゼファー号」(Zephyr=西風、微風)。この路線の中でも飛びきりの山岳区間、ソルトレイクシティ〜デンバー間、全836キロ、全15時間です。実はこのルート、ちょうど中間地点に「Glenwood Springs」という温泉駅まである充実ぶり。

 列車&温泉、大好きなものが2つ揃った垂涎路線を3回に分けてリポートします。


 まず、ソルトレイクシティ空港からソルトレイク中央駅への行き方です。

ソルトレイクシティ
 空港からTRAXグリーンライン、West Valley Central行きでArena駅へ(荷物が少ない人は、お隣のTemple Square駅まで行き、モルモン教の本部、テンプル広場を見学する手も)。Arena駅で路面電車ブルーラインに乗り換えて3駅目が終点=ソルトレイク中央駅。


カリフォルニア・ゼファー号
 しかし、ここで問題が! ソルトレイク中央駅に隣接するアムトラックの駅舎は、夜の10:00から朝の5:15以外入ることができないのです。しかも、列車は1日1便。さらに出発時刻は午前3:30という、とんでもない時間です。

 そこで対策としては、
1) 荷物が少ない人は、観光や食事で時間をつぶして夜10時以降に駅に行く。
2) 荷物がある人は、夕方5時までお隣、グレイハウンド・バス待合室内の自転車屋さんに預け(有料/5ドル前後)、その後グレイハウンド・バス待合室のロッカーに荷物を移動する(なぜこんな面倒なことをするかというと、グレイハウンドの待合室は朝6時〜昼と、夕方5時〜真夜中のみロッカー使用可だから)。
3) 私がしたように、駅の近くの安いホテルを1泊分予約。荷物を置き観光したり、仮眠したりして、真夜中すぎにチェックアウトする。
4) 「カリフォルニア・ゼファー号」のソルトレイクシティよりもっと手前、リノ駅(4:06pm出発)、サクラメント駅(11:09am出発)、あるいは始発のサンフランシスコ・エメリビル駅(9:10am出発)から列車に乗る。
5) デンバー(8:05am出発)からソルトレイクシティ(11:05pm到着)へと、逆方向を行く(しかし、これも時間帯を考えれば出発前日、到着当日とホテルに2泊しないとなりませんね)。

ソルトレイクシティ
 私が利用した「Econolodge Downtown / 715 West North Temple Salt Lake City, UT 84116 / phone: 801-363-0062」。 $49.00+税と格安。TRAXグリーンライン、Jackson/ Euclid駅徒歩2分。タクシーでソルトレイク中央駅まで6ドル(チップ込)の近さ。




 さて、このようにソルトレイクシティでは妙に時間が余ってしまうわけですが、良い情報もあります。そもそも大湖、ソルトレイクの北端にあるプロモントリー・ポイントは、1869年に、東から鉄路を伸ばしたユニオン・パシフィック鉄道と、西から伸びてきたセントラル・パシフィック鉄道が遂に合流、アメリカ大陸横断線が開通した記念すべき地点です(この時の式典は「金の犬釘」と呼ばれる)。
 このことからもわかるように、かつてソルトレイクシティはちょっとした鉄道王国で、複数の鉄道が乗り入れていました。そして現在は、デンバー・リオグランデ・ウエスタン鉄道とユニオン・パシフック鉄道の旧駅舎が残っています。

 ソルトレイクシティ
 ソルトレイク中央駅から徒歩2、3分、デンバー・リオグランデ・ウエスタン鉄道(〜1983年)の旧ソルトレイクシティ駅。1910年におよそ1億円の巨額を投じて建設。2000年まで駅として使用された。

 ソルトレイクシティ
 往時を偲ばせる構内。見学無料。現在、一角にはユタ州歴史記録センターがあり、メインホールではしばしば美術展が開催される。

ソルトレイクシティ
 構内のレストラン&バー。いい雰囲気。列車は来ないけれど現役で活躍中。

 ソルトレイクシティ
 洗面台がとてもクラシックな構内のトイレ。鉄道好きにとっては、こういうのがこよなくうれしい。

 ソルトレイクシティ
 往時栄えた駅前旅館、「リオグランデ・ホテル」。現在は長期滞在者用ホテル。すぐ近くに、ヒルトン系の「Homewood Suite」もある。Homewood Suiteは便利だけれど、私が使用した「Econolodge Downtown」の3、4倍の値段。

ソルトレイクシティ
 こちらは、デンバー・リオグランデ・ウエスタン鉄道のライバルだったユニオン・パシフック鉄道の旧ソルトレイクシティ駅。豪奢な旧駅舎がリニューアルされて、レストラン街も兼ね備えたハイエンドなショッピングモール、The Gatewayになっている。路面電車でArena駅下車、目の前。

ソルトレイクシティ
 ユニオン・パシフック鉄道の旧駅舎構内。デンバー・リオグランデ鉄道に負けず劣らずの豪奢。

 さて、前段が長くなりましたが、いよいよ乗車です!

→米国最強の絶景ルート
「カリフォルニア・ゼファー号」で行くソルトレイクシティ〜デンバーB









posted by 柳田由紀子 at 07:01| Comment(0) | アメリカ鉄道旅行  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]