2015年01月30日

books

柳田由紀子(やなぎだゆきこ)の本

non-fiction

『二世兵士 激戦の記録 日系アメリカ人と第二次大戦』新潮新書
 日本人の血を引きアメリカで生まれた〈二世〉。アメリカと日本、そしてヨーロッパやアジア、太平洋の島々で、二世兵士は日本人の美徳を発揮し壮烈に戦った。その姿は、米大統領の心をも揺さぶるものだった。米陸軍史上最強の第一OO大隊、第四四二連隊、“米軍の秘密兵器”情報語学兵、そして日本兵になった二世、戦後のGHQ、朝鮮戦争……。日系部隊は、なぜ米陸軍史上最強部隊となったのか? 偏見と差別も敵だったーー。未だ激戦の記憶が生々しい元兵士たちの膨大な証言から浮かび上がる、苦悩と慟哭の第二次世界大戦。


『アメリカン・スーパー・ダイエット 〈成人の3分の2が太りすぎ!〉という超大国の現実』文藝春秋
 アメリカには、短期間に何十キロ、時には百キロ単位で〈メガ減量〉する人たちがたくさんいる。米疾病対策予防センターによれば、「アメリカ成人の3人にひとり以上は肥満状態」。その数、実に7200万人! アメリカの肥満は、重量もハンパでなければ、人数もハンパじゃなくて、日本では想像もつかない驚愕の世界が日夜繰り広げられている。この国には、肥満者のための人権擁護団体もあれば、法律だってあり、そして、度肝を抜くようなダイエット方法が数多と存在するのだ。世界一の超大国は、どうしてこんなに太っているのか? 何百キロもある肥満者は、どうやって痩せる? アメリカという国家の在り方と肥満に、関連性はありや? 時に唖然とし、折々に吹き出しながら綴った「肥満大国アメリカ」のおもろうてやがて悲しきリポート。


『太平洋を渡った日本建築』NTTレゾナント選書
 ハリウッドの丘の上にすっくとそびえる日本御殿を、偶然にも目撃したことから書き始めたノンフィクション。アメリカの日本建築第1号、フィラデルフィア百年祭万国博の日本館から、ニューヨーク近代美術館中庭(MOMA)に展示された、建築家・吉村順三の書院造り(1954年〜55年)までーー。 アメリカに建てられた12の日本(的)建築物を探訪した1冊。「建物」から読み解くアメリカにおける日本の影響、そこにひそむ各時代の日米関係、そして、アメリカ人の日本観。ちなみに、本書の帯には、以下のキャッチコピーが書かれていますーー「アメリカ各地に点在する日本建築と日本庭園。誰が、いつ、なんのために? 知られざる”アメリカン・ジャパニズム” 発掘!」


translation

『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』集英社インターナショナル
 スティーブ・ジョブズが、禅の影響を多大に受けていたことはつとに有名だ。本書はジョブズが師事した日本人の禅僧、乙川(旧姓・知野)弘文とジョブズの交流を描いたコミックブック。謎の禅僧、乙川弘文とはいかなる人物だったのか? 米老舗出版社フォーブスが満を持して刊行。



『木槿(むくげ)の咲く庭 スンヒィとテヨルの物語』新潮社
 韓国系アメリカ人作家、リンダ・スー・パークによる小説。原題は、『私の名前が清子だった頃ーー第二次世界大戦中の韓国の物語(When My Name was Keoko:A Novel of Korea in WWU)』。国連『ジェーン・アダムズ賞」他、多くの賞を受賞し、アメリカでは累計10万部を突破した。日本語翻訳版は、 厚生労働省社会保障審議会で「児童福祉文化財図書」に指定された。
 舞台は日本統治下、大邱(テグ)郊外の小さな街。主人公は、10歳のキム・スンヒィと13歳のテヨルの兄妹。1940年のある日、「創氏改名令」によってふたりの名前は日本式(清子と伸男)に変えられた。その日から、戦争、終戦、独立を経て、兄妹が再び、スンヒィとテヨルに戻るまでを描く。この本に、声高な日本批判はない。そのかわり、折り目の清らかな視線で、日本の植民地に生きる人々の日常が綴られている。何よりもクルクルと頭が回転し、少しばかりお転婆で感受性の強い少女、スンヒィの愛くるしさに惹かれて翻訳した1冊です。


posted by 柳田由紀子 at 08:59| Comment(0) | cover | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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