まずは、池内先生の文章を引用しましょう。
「あちこちに塩鉱があり、とめどなく食塩水があふれている。成分は二七パーセントあってヨーロッパで一番。三・四パーセントの海水ごときがものの数ではないのである。ちなみに塩分が濃いので有名な死海ですら二四パーセント。」(『西洋温泉事情』池内紀他、鹿島出版会)
*絶版ながら名著です。もちろんバート・イシェルも登場。
街のホテルにもプールはありますが、行政のルールで温泉を引けるのはここだけなんだそうです。
Eurothermen Resort=1階と屋外は水着着用。サウナコーナーは、すっぽんぽんの男女混浴。男女が全裸で臆することなくサウナやお湯に入ったり、ブーラブラと歩いたりしていました。日本の混浴より、断然おおっぴらのあっけらかん。
また、更衣室も男女共用です。更衣室の一隅に、ひとりで着替えできる小部屋もありましたが、利用している人はあまりいませんでした。私には、ヨーロピアンの恥の概念がイマイチわからない……。
バート・イシェルの温泉、確かに塩分がめちゃくちゃ濃かったです(パンフレットによれば、プールの塩分濃度は3%。池内先生が言及している27%の自然水を薄めているのでしょう)。たとえば、翌日に指を舐めたところまだ塩っぱかったほど。
また、炭酸の濃度もとてつもなく高かったです。湯につかっていると、肌に泡がたくさんついて少々気味が悪いほどでした。それほどの名湯です。実際、オーストリアの国民健康保険を利用して、この街で湯治することができるらしいです。
ただし、温泉の成分表も張り出されていないし、スタッフに訊いても「成分の詳細はわからない」とのことで残念。また、屋内プールは塩素の匂いもきつかったです。これまた残念。
□列車でバート・イシェル(Bad Ischl)へ行く方法。*最も近い大都市はザルツブルグ(Salzburg)。ザルツブルグからアットナング=ブッフハイム(Attnang-Puchhein)まで約45分。ここで乗り換えてバート・イシェルまで約50分。*ウィーンからはやや遠く、ウィーン〜アットナング=ブッフハイム(Attnang-Puchhein)まで約2時間。ここで乗り換えてバート・イシェルまで約50分。*なお、列車スケジュールや所要時間の検索は、以下のサイトが大変便利。
ここからは、バート・イシェルの街を紹介
写真は、皇帝時代からある駅前の郵便局。皇帝の避暑地ともなれば郵便局も豪奢です。

再び、温泉施設「Eurothermen Resort」の情報を
なお、Eurothermen Resortは、隣の「Royal das hotel」と通路で結ばれている(ことを、当地に来て初めて知った)。

Eurothermen Resortには、屋内大プール、ジャグジー、屋外プール、レストラン、そしてサウナ施設内にサウナ、蒸し風呂、大浴場、小浴場など、とにかくたくさんの施設が揃っていました。
Eurothermen Resort営業時間: 毎日 9 am - 12 pm(曜日によって異なるので、詳細は下記HP参)料金:4時間まで=16.60ユーロ(サウナなし)1日券(含・サウナ)=24ユーロその他、泥パックなどエステ各種もあり(詳細=下記HP参)Address: Voglhuberstraße 10 A -4820 Bad IschlTel : +43 6132 204-0
さて、以降は私が宿泊したホテルについて
でも、EurothermenResortに隣接したRoyal das hotelも魅力的ですよね(だいぶ高いみたいだけど)。
なお、バート・イシェルのホテル探しには、以下のサイトが役立ちます。
朝食は宿泊代に込みで、ソーセージ、ハム、生ハム、チーズ各種、フルーツなどなど、充実のバッフェスタイル。
Hotel Goldener OchsAddress: Grazer Straße 4,A-4820 Bad Ischl im SalzkammergutTel: +43 (0)6132-23 5 29