
私は列車に乗っていれば、とりあえず機嫌がいいのですが、駅舎も大好きです。ロサンゼルスのユニオンステーションはとくに好き。いかにも南カルフォルニアらしいゴージャス感があるからです。今日は、この駅を紹介しましょう。
少し歴史について記しますと、ユニオンステーションの建設は1939年。それまで、サンタフェ鉄道、南パシフィック鉄道、ユニオン・パシフィック鉄道の各社は、別々の場所にロサンゼルス駅を設けていましたが、それらを1カ所に集めたのでした。
しかし66年になると、従来、鉄道を使っていた郵便システムが飛行機と車に移行。この頃から、鉄道は斜陽期を迎えます。ユニオンステーションも同様の運命を辿り、最も寂れたのは67年。1日の列車数が、ほんの15本に激減してしまったといいます。
そうした中、71年、米議会は鉄道の復権を目指して「アムトラック(鉄道旅客輸送公社)」を創設します。ユニオンステーションもこれにともない、いくつかの長距離路線の始発・終着駅に指定され徐々に盛り返しを見せていきます。
そうした中、71年、米議会は鉄道の復権を目指して「アムトラック(鉄道旅客輸送公社)」を創設します。ユニオンステーションもこれにともない、いくつかの長距離路線の始発・終着駅に指定され、徐々に盛り返しを見せていきます。
92年には、駅舎の大リノベーション。と同時に、ユニオンステーションと郊外各地を結ぶメトロリンクが開通。翌年には、ユニオンステーションと、ハリウッドやユニバーサルスタジオを繋ぐレッドラインも開通し、その後も、パサディナとイーストLAを結ぶゴールドラインの中心駅になるなど、今では、平日の1日利用者数が、6万人から7.5万人になるまでに復活しました。





Los Angeles Union Station800 N. Alameda St.Los Angeles, CA 90012