若き弁護士、リンカーンがこの街に越したのは1837年、スプリングフィールドがイリノイ州の州都になった年。彼はこの街で結婚し、子どもをもうけ、大統領になりホワイトハウスに移った1861年まで暮らしました。
1844年〜1861年までリンカーンが住んだ家。リンカーン夫妻は、新築ではなく中古を購入。2階部分他を増築した。
今回初めて知ったのですが、彼は4人の男子に恵まれたものの、その内3人をなくしているんですね。この家では3歳の次男が亡くなりました。
リンカーンが住んでいた頃、周囲はアッパーミドルクラスの家々で賑わっていたそうですが、現在は、明治村のように歴史的建築物が保存された一角になっています。リンカーンの家は国立公園局が管理。
大統領になる以前とはいえ、弁護士&議員の家だからさぞや立派と思ったのですが、内部は意外にも狭く地味で驚きました。大邸宅に住んだ南部出身のジェファーソン大統領とはえらい違いです。150年前、格差社会を批判したリンカーンを選んだアメリカが、今では世界一の格差社会とは皮肉なことです。
193cmの長身だったリンカーンのベッド。シングルベッドですが、この時代、ある階層以上の夫婦は各自の寝室を持つのが普通だったそう。
大統領選で賑わうリンカーンの家。5年後の1865年に暗殺された彼の遺体は、一度この家に帰還した。なお、近くには他に、リンカーンの墓、弁護士事務所、旧市庁舎などがあります。
Lincoln Home開館時間:8:30am〜5:00pm。クリスマスなどを除く毎日入館料:無料。ただし、ガイド付きツアーに参加しないと入れない。ツアー(無料)は1日数回。申し込みは、近くのビジターセンターで先着順。(426 S 7th St, Springfield, IL 62701Phone number :217- 492-4150)413 S. 8th St., Springfield, IL 62701Phone: 217-492-4241, 800-545-7300