2013年11月18日

その名も温泉、アーカンソー州ホットスプリングスは、温泉もくもくもくもく温泉

 夫の単身赴任が終了。赴任先のセントルイスから、10日間かけて車でロサンゼルスを目指しています。最初の宿泊地は、アーカンソー州ホットスプリングス(セントルイスから8時間)。街に着いた途端、凄い! 街中がもくもくしていました温泉

ホットスプリングス
 街の中心、セントラル通りの北端にある「温泉の滝」。ホットスプリングスには47もの源泉がある。平均温度62度、毎日平均265万リットルの温泉が湧出。これらのお湯は地下でミックスされ、バスハウス・ロウ(風呂屋横丁)のバスハウスやホテルに供給されるという。したがって、どのお風呂も泉質は同じとのこと。
ホットスプリングス
 1832年、米議会は、温泉が湧き出るこの辺り一帯、5,500エーカーの土地を保護。後の1921年に国立公園に指定した。セオドア&フランクリン・ルーズベルト両大統領やトルーマン大統領、ベーブルース、それに、アル・カポネも訪れた歴史ある温泉地である。

ホットスプリングス
 メインストリートのセントラル通りには、バスハウス・ロウ(風呂屋横丁)があり、バスハウスが8軒並ぶ。この内、現役のバスハウスとして機能しているのは、バックスタッフクアパウの2軒のみ(国立公園局管理のもと民間が経営)。あとの建物は、ヴィジターセンターや美術館、ショップ、ビアホールになっている。ホットスプリングスは、60年代以降、年々訪問者が減少しさびれてしまったが、今世紀に入り国立公園局が本格的なリノベーションを開始。バスハウス・ロウに、かつての栄華を彷彿させるヨーロッパ風の優雅な空間が蘇った。

ホットスプリングス
 この街の伝統的な入浴法は、日本の常識とはかなり異なる。↑の写真のように、ひとり用の小さなバスタブに温泉を満たし、バス・アテンダントが入浴時間や飲泉を指導、マッサージ他を施術する。これは温泉治療の発達したヨーロッパ方式で、そのため、ちょっとサナトリウムっぽい雰囲気。

ホットスプリングス
 バックスタッフ・バスハウス(1912年〜)。伝統的入浴法のみで、大浴場なし。私は入らなかったが、温泉温度の上限を37.7度に設定しているというから、かなりぬるい。オープン時間が短いので注意。日曜休。

ホットスプリングス
 異国情緒溢れる建築スタイルのクアパウ・バスハウス(1922年〜)。バックスタッフとは対照的に、現代的なスパを追求。地下には、温泉を利用した蒸し風呂もある。火曜休。

ホットスプリングス
 34度〜39.5度と、温度の異なる大きな浴槽が4つ。男女共有。水着着用。最高が40度だから、全体にぬるい。温泉に浸かっていると、係の人が冷たい清水を配布してくれる。大浴場のみの入浴=$18.00(タオル無料、サンダル$1.00〜)。他に、伝統的入浴、エステ各種あり(有料)。*内部撮影禁止のためパンフの複写です。

ホットスプリングス
 フォーディス・バスハウス(1915年〜)は現在、ヴィジターセンターになっている。また、内部には、往時のバスハウスがそのまま残っており見学できる。

ホットスプリングス
 フォーディス・バスハウスは、街いちばんの豪奢と大きさだった。

ホットスプリングス
 ヴィジターセンターには、ホットスプリングスの歴史を語る展示物がいっぱい。昔の入浴チケット回数券。

ホットスプリングス
 1888年のバスハウス・ロウの様子。なお、かつて黒人は差別され、1960年代まで(なんたる!)一般のバスハウスには入浴できなかった。元黒人専用バスハウスの建物(ナショナル・バプティスト・ホテル&バスハウス/1922年〜)は現存。

ホットスプリングス
 アーリントン・ホテルの露天風呂。ぬるい湯が多いホットスプリングスにあって、このお湯は充分な熱さだった。

ホットスプリングス
 緑部分がバスハウス・ロウ。黒がヴィジターセンター。街には、温泉とは別に、硫黄や鉄分を含んだ清水も湧き出る。連邦政府の厳しい管理のもと、飲泉に適した質が保たれている。各地から人々が汲みに来る銘水。*地図をクリックすると拡大します。

ホットスプリングス
 ヴィジターセンター前の温泉噴水。温泉もくもくもくもく温泉

ホットスプリングス
 夜も、温泉もくもくもくもく温泉。温泉は、バスハウス・ロウがあるセントラル通りの地下を流れている。道の下から、温泉もくもくもくもく温泉

ホットスプリングス
 清水もちょろちょろちょろちょろ。

ホットスプリングス
 スーペリア・バスハウスをリノベートしたビアバー。世界のビールがウリ。壁がタイルだったりして、銭湯時代の片鱗が残る。

ホットスプリングス
 バスハウス時代の受付カウンターを利用したバーカウンター。後方に、入浴ロッカーキーの棚。

ホットスプリングス
 セントラル通り、バスハウス・ロウの向かいには、バーや土産物屋(垢抜けません)が並ぶ。19世紀末から20世紀初頭にかけて、メジャーリーグのチームがホットスプリングスで春季キャンプを開催。街のあちこちにメジャーリーガーの足跡が残る。


ホットスプリングス
 バスハウス・ロウの上にある散歩道、グランド・プロムナード(0.8km)を、手ぬぐいをぶらさげて歩く人。日本のいで湯の街にも似たゆるい時間が流れる。ここにも温泉が湧き出ているスポットがいくつか。上方にホットスプリングス山、眼下にセントラル通りと、眺めの良い散歩道。

ホットスプリングス
 温泉の内容(parts per Milion/ pH7)。無色透明、無臭。上記のような成分の温泉は、日本ではなんと呼ぶのでしょうか? ご存じの方、教えてください。

ホットスプリングス
 マウンテンバレー・ミネラルウォーターの源泉もこの近く。

ホットスプリングス
 セントラル通り(北の方)にあるマウンテンバレー社(1936年〜)。社史を伝える小さな博物館も(入場無料)。3階には、1921年に造られた日本建築風の貴賓室、「Japanese Ballroom」がある(非公開)。明治政府は、セントルイス万博(1904年)他、各地の万博において盛んに日本建築を展示、絶大な人気を博したが、こんな温泉地にまで影響が及んでいたとは!







ホットスプリングス
 バスハウス・ロウにある国立公園直営店で入手した石鹸入れ($16.95)。

 *行き方:アーカンソー州の州都、リトルロック空港から車で約1時間。ホットスプリングス空港もあるが、乗り入れ航空会社が限られる。グレイハウンド・バス停車。アムトラックなら、Malvern駅下車、車で約30分。ただし、上りも下りも停車時刻が真夜中近くのため、レンタカーの手配は実質的に不可能。



Hot Springs National Park Visitor Center

369 Central Avenue
Hot Springs, AR 71901
phone: 501-624-2701


posted by 柳田由紀子 at 14:01| Comment(2) | 世界の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
湯温が低いとはいえ、こんなに温泉巡りをしたのでは湯あたりしませんでしたか?
Posted by 安岡章雅 at 2013年11月25日 21:36
安岡さんへ:
 コメントをありがとうございます。大丈夫でしたよ。それなりに考えて入浴したし、それに、ここのお湯は柔らかでしたから。
 気をつけないといけないのは、Ojo Calienteの方。野趣溢れる濃厚な温泉なので、湯あたりしやすいです。
 http://yukikoyanagida.seesaa.net/article/381128658.html
Posted by 柳田由紀子 at 2013年11月27日 20:12
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