2013年10月04日

Marilyn Monroe あるお墓の上のオークション

月刊ENGINE(新潮社)2009年12月号より。

真横は、ヒュー・へフナー

「お棺にうつ伏せ」なんて聞いたこともないけれど、この人の場合、そういう形で葬られている。
 23年前に亡くなった実業家のリチャード・ポンチャーさん、享年81歳。なぜって、下にマリリン・モンローが眠っているから。でもって、本人が妻に「うつ伏せで頼む」と遺言を残したから。
マリリン・モンローの墓

 マリリン・モンローの墓は、ロサンゼルスの「ピアース・ブラザーズ・ウエストウッド・ヴィレッジ墓地」にある。墓地の一隅、まるでお墓のマンションみたいな壁面には、縦4列横12列に棺がおさめられていて、モンローは左から2番目、下から2番目に眠る。
 生前彼女は、養母とその叔母が埋葬されたこの墓地をしばしば訪れた。そんなモンローに墓を用意したのは、前夫ジョー・ディマジオだといわれるが、彼がなぜ、地面付きの墓地より安価な壁面を選んだかは謎のままだ。

 リチャードさんは、「54年、ディマジオから墓を買った」と未亡人は語る。ところが、この未亡人、最近になって亡夫の墓を売りに出した。
 理由は、「ビバリーヒルズにある自宅のローンをきれいさっぱり返したい」から。
 そこで、eBayを通じ50万ドル(約4500万円)から入札を始めたところ、なんと460万ドル(約4億1千万円)で日本人が落札。が、直後に「金の工面ができない」と、大顰蹙の辞退におよんだため、混乱、現在買い手の交通整理中である。

「ピアース・ブラザーズ・ウエストウッド・ヴィレッジ墓地」は、女優のナタリー・ウッドやジャズ歌手のメル・トーメ、作家のトルーマン・カポーティなど、著名人の墓が多いことで知られるが、「訪問者が多いのは、なんといってもモンロー」と、広報のジョーリン・メイソンさん。マリリン・モンローの墓の正面は、左右50センチに満たない大きさ。棺の中のモンローは、グリーンのドレスに同色のスカーフをまとっているという。
 有名墓地だから高嶺の花かと思ったら、意外にも、「空きはありますよ。小さなお墓なら2000ドル(約18万円)から」の由。ただし、「モンローの壁面はやはり別格」で、17年前にも「プレイボーイ」の創業者、ヒュー・ヘフナーが真横を購入して話題になった。

 周囲がこうも騒がしくてはモンローも気の毒だが、「至福のうつ伏せ」が脅かされそうなリチャードさんだって、なんだかとってもかわいそう。

お墓の所在地
Pierce Brothers Westwood Village Memorial Park and Mortuary
1218 Glendon Ave., Los Angeles, CA 90024, U.S.A.
photo/ Yukiko






posted by 柳田由紀子 at 05:27| Comment(0) | 過去の雑誌記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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