砂漠の一本道で車を走らせながら、「今度こそは」と私はつぶやいていた。目指す
デザート・ホットスプリングス(カリフォルニア州)は、その名の通り温泉が湧く砂漠の街。私が住むロサンゼルスからは東にほんの2時間だから、寒中にひと風呂浴びるには絶好の地だ。
だが、過去ここに来る度に私は落胆していた。いわく、湯温が低すぎ、不潔、子どもが多すぎてやかましい‥‥。
開拓者たちが、
デザート・ホットスプリングスの温泉を発見したのは20世紀初頭のこと。次第に温泉を利用したホテルや病院が作られ、今では温泉付きホテルが百軒以上もあるという。中には「日帰り温泉可」もあり、安いところで7ドル程度。
思えば過去の失敗は、この手の安湯に入っていた故と觀念した私は、今回、奮発して最高級スパホテル「
ツー・バンチ・パームズ」(Two Bunch Palms)を訪れることにした。お値段、実に95ドル。いいえ、宿泊費ではありません、日帰り温泉料金です!
デザート・ホットスプリングス、「ツー・バンチ・パームズ」の源泉掛け流し露天大浴場。photo/ courtesy of Two Bunch Palms 1970年代のデザート・ホットスプリングス。ビルボードが「温泉の街」を宣伝。有名リゾート地、パーム・スプリングスからは車で20分弱。続きを読む
posted by 柳田由紀子 at 17:00|
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